谷地宙ブログ Written by Yachi Sora

【早稲田生アスリート】ノルディック複合ワールドカップで自己ベスト更新~Road to Beijin~

NordicCombined

こんにちは、ソラです。
今回はワールドカップでの自己ベストを更新したエストニアでの試合についてブログにしていきます。

エストニアでの2連戦

  • 自己ベストの11位
  • 粘った20位

初めて訪れたエストニア・オテパでの試合。先週までとは打って変わって気温は0度前後、ウォーミングアップをしていると、少し暑いと感じました。慣れって怖いですね。笑
エストニアはIT先進国と聞いていたので、何か面白い物が見れるかと思っていましたが、会場から歩いて行ける距離にあるのはスーパーのみ。流石にスーパーにはIT化が進んだ感じは見受けられませんでした。
フィンランド、ノルウェーと個人戦はラージヒルと続いていましたが、ここはノーマルヒル。ノーマルヒルよりラージヒルのほうが得意という認識があったので、不安もありましたが、先週のジャンプトレーニングで良いジャンプをするためのポイントをつかんでいたので、
自分を信じていくと決めていました。

1戦目:マススタート

強風のため、この日は午前中にジャンプの予定が、マススタートに変更。マススタートとは、マラソンのような形で、一斉スタートする形式です。10kmゴール時点のトップとのタイム差が4秒で1ポイントとされ、後半ジャンプとの得点の合計で総合力を競います。マススタートは過去にコンチネンタルカップ(ワールドカップ下部大会)で、一度経験済みでした。コンチネンタルカップでのマススタートでは、積極性を欠いた走りで、後続の選手にどんどん抜かれ、ほとんどビリでゴールしたため、マススタートは中々難しいレースになると予想していました。積極的に前に位置取りをしておかないと、先頭との差も開いてしまうため、トップ集団を目指して攻めの走りをしました。最初の 1.25kmの通過は11位。スタートから最初の位置取りには成功しました。そこから6km付近までは20番以内のトップ集団で走りましたが、最後の2.5kmは失速し30位でゴール。厳しいスタートとなりました。しかし、ノルディック複合はジャンプ×クロスカントリーの二刀流。後半ジャンプでの巻き返しを狙い、淡々と準備を進めました。

マススタート後の小話

マススタート終了後、部屋に戻ってきました。今回の同部屋の先輩に部屋についてこんな言葉をかけていただきました。
先輩「今日攻めてたね!」
谷地「はい。攻めて、見事に散りました。。。」
先輩「攻めないで無難な順位を取りに行くよりは、攻めてトップ選手と走る方が勉強になると思う。強い選手たちも沢山攻めて散ってを繰り返して今強いんだよ。」

今回のマススタートから学んだことは、
自分の限界を決めつけず、チャレンジすること  の大切さ。
さて、話は後半のジャンプへ移りましょう。

後半ジャンプでは、良いジャンプをするために必要だと気づいたことを実践しました。
荒れた風、雨など、運も必要になってくる条件でしたが、私自身は幸い良い条件でいいジャンプをし、後半だけなら3位の成績で、総合11位となりました。11位はW杯での自己最高成績。ゴットカメハメ波を放つ勢いを付けたいとInstagramで写真と共に投稿しましたが、まさに勢いがついた試合だったと思います。

 

この投稿をInstagramで見る

 

谷地宙/SORA YACHI(@sora_yachi)がシェアした投稿

2試合目

2試合目は、普段と同じ前半ジャンプ、後半クロスカントリー。ジャンプは自信があったので、この日も自分のすべきことに集中し、良いジャンプができました。ガッツポーズがでたジャンプは前半12位。ゲートファクターによってゲートを下げた選手たちが、いいジャンプを連発し、思ったよりはいい順位にはなりませんでしたが、内容的にはよかったので、自信になりました。
後半クロスカントリーは、前半から2位を目指す集団に食らいつきましたが、途中で離脱。その後一人で2周走りました。最終週はさらに後ろの集団に捕らえられ、結果は20位。なんとか粘った順位ですが、さらに上を目指すには何が必要か考えさせられる試合となりました。

次はオーストリア・ラムサウ

来週末はワールドカップ第一ピリオド最後の週末2連戦。場所はオーストリアのラムサウ。10月の遠征で訪れた場所で、クロスカントリーコースが非常にきついのが特徴です。良いフォームでいかに長く走れるかが大事になりそうです。
ラムサウでの目標は15位以内に入ること。そのためには得意のジャンプでアドバンテージを作るのが必須です。
気を抜かず、来週末に向けてしっかりと準備していきたいと思います。
いつも応援ありがとうございます。
今後ともよろしくお願いいたします。

⇩先週末のワールドカップ団体戦3位についての記事はこちら⇩
【早稲田生アスリート】W杯ノルディック複合団体3位の背景には何があったか〜Road to Beijin Olympic